2012年5月15日 (火)

泥田坊

 ベトナムでは、語りかけ、

 カンボジアでは、じっと待ち、

 ラオスでは、祈るため

 それぞれの国では、お米を育てる。

 インドシナで何年も働くアメリカ人の親友がおしえてくれた。

 

 

 毎年恒例の田んぼ泥んこ遊び。

 昔、荒れた田んぼには、泥田坊という妖怪があらわれて、

 「田をかえせ~!」

 と、叫びながら、その怠け者の耕作主を田んぼの中に引きずり込んだという。

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 私達の田んぼは、泥田坊がいっぱいだ。

 大人も子どもも瞬く間に引きずり込まれる。

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 けれども、私達の泥田坊は少しも危険ではない。

 むしろ、セシウムや、空から撒かれる農薬の方が、よっぽど危険な妖怪だ。

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写真;せいたさん

でれすけ氏写真


 先日、御宿町観光協会 の田中さんと、海のホテルSHO太郎君が、谷津田の田植えイベントを企画・実行してくれた。

 東京からの華々しいお客様達。

 牛8で集合し、徒歩7分の、谷津田までの田舎道。

  進駐軍の慰問に来たオードリー・ヘップバーンが歩く。

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 黙々と祈るように苗を植えていく人達もいる傍ら

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 案の定、泥田坊に引きずり込まれる人達がいる。

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 妙に落ち着き払って、はしゃぐ大人達を見守る子ども達。

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 マイ・ペースで草を食み続ける山羊のフウ。

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 おからは大興奮で駆け回り、カメラのフレームにおさまる前に駆け抜ける。

 

 田植え後は、牛8名物TKGで舌鼓を打っていただいた。

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 これはすやのメニュー。

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 こちら。

 

 

 田植えをして、泥んこになりながら(必ずしもその必要はないのだが)、びしょ濡れの体を温かい卵掛けご飯で暖める。

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 こんな贅沢は、いくらお金を積んでも出来はしない。

写真;でれすけ氏(一部、私)

 

 私にとっての田んぼとはなんだろう。

 今のところは遊びであるとしか言いようがない。

 遊ぶために米を育てる。

 けれども、それは、生きるために必要な遊び。

 子ども達のために残していきたい遊びだ。

 

 田んぼは休耕田に、休耕田は荒地と化し、もはや、泥田坊も絶滅危惧種となっている。

 「田を返せ~!!」

 

 泥田坊と一緒に叫び続けていきたい。

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KITAさん写真
でれすけ氏写真

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2012年4月23日 (月)

アース・デイ記念上映会

カカカカッ

クククッ

クコココッ

 

止まることのない蛙の輪唱。

圧倒されて、思わず小池のほとりに座り込んだ。

人間の耳はたった二つしかないはずなのに、立体的で硬質な音の構造物が、次から次へと私にぶつかっては消えていく。

 ヘドロ臭さが一瞬、鼻をつく。

 たそがれ時、小さな水面に少しだけ光が残る。

地面から湧き出るような大音量にも関わらず、その姿は一匹も見ることは出来ない。

 コロコロと金属的に響き渡る碧い隣人達の大合唱。

 

 10年前に私が掘った水たまり程の小さな池。

 少しずつ、スコップで掘り広げ、そばに小さな家を建てた。

 土方で知り合った友達がくれた小さな木楢の苗は、今や家の屋根を越し、小池を夏の日差しから守る程、大きくなった。

 この小池には、私達家族の出す生活雑排水が流れ込む。

 少しヘドロ臭いのはそのためだ。

 大人二人、子ども二人の小さな一家族にも関わらず、その排水は、小池の自然浄化能力を超えてしまう。やむなく数年前からネットで安く買った浄化槽用の電動ブロワーを入れている。

 金魚や泥鰌を放してある。私達の汚染具合を見るためだ。

合成界面活性剤入りの洗剤やシャンプーは使っていない。にも関わらず、生き延びられる魚は多くない。

そんな、森に湧き出る泉とはほど遠い我が家の小池に、モリアオガエルは来てくれた。

去年も、木楢の枝に大きな綿菓子のような泡の固まりがついていた。

泡の中で孵ったオタマジャクシは、次々と小池に向かってダイブする。

 

 

アース・デイという日を誰かが決めたことを知った。

私にとっては、毎日がアース・デイなのだが、自分が何の上に立っているのか、思い出す必要がある人達もいるのだろう。

8の重要なメンバーというか家族のような、たべ・けんぞう氏の息子である林業家のミン君とその彼女のよっちゃんが、アース・デイに合わせて、サティシュ・クマールさん、辻信一さん主演映画「今、ここにある未来」の上映会を行ってくれた。

上映代は自分達もち、一人500円の入場料も全て製作者であるナマケモノ倶楽部に支払われるので、文字通り、彼ら二人から人々に向けた心あるプレゼントだ。

朝から曇りがちで、春らしからぬ寒い日でもあったが、予想以上に多くの人が来てくれた。

ミン君の提案で、コーヒーを飲んだり、チャイムの手作りの焼き菓子を食べたりしながら、気楽に見てもらおうということで、牛7ではなく、牛8カフェでの上映にした。

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私は、ポットにコーヒーを注ぎ足したり、空きカップを回収したり、でれすけ氏や手塚さんと悪態をついたりとウロウロしていたので、映画をじっくりと見ることは出来なかったが、こういった映画に悪天候の中、人々がたくさん集まるということが感慨深かった。

一方、お茶の間では、別の上映会が行われていた。子守りありがとう、みくちゃん!

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8カフェの新たな利用法もミン君達のおかげでイメージすることができた。

100インチのプロジェクター・スクリーンをさっそく注文した。

毎日、何かおもしろい映画や美しい映像が流れていて、本を読んだり、おしゃべりしながら、コーヒーを飲んだり、食事が出来るスペースが、牛や鶏のいる牧場の中にあってもおもしろい。

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下の田んぼから、バカの丘のてっぺんまでフラフラと飛んでくる酔狂なヘイケボタルがいる。

最近、見なくなったオニヤンマのヤゴの抜け殻を小池の草に見つけたこともあった。

玄関ポーチのコンクリートの上で、長々と寝そべって日なたぼっこするヤマカガシがいる。

道路の真ん中で、身じろぎもせず、軽トラを足止めするガマガエル。

そんな、小さな隣人達の姿に、狂喜乱舞・一喜一憂するのは子ども達。

レイチェル・カーソンの

Sense of Wonder

という言葉が頭に浮かぶ。

それは、自然への感受性。

 

そんな子ども達の姿に、誰よりも私自身が救われた気持ちになれる。

 

 

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2012年4月 9日 (月)

牛8CAFEオープン

 突風が吹く度に、くたびれたシルバーの車体がゴトトッと揺れる。

 運転中、横風を受けることはしょっちゅうあるが、自分の体ごと持ち上げられるような強烈な突風に、なんとなく、いやな予感はしていた。

案の定、アクアラインに入るほんの少し手前で、「アクアライン横風のため、通行止め」の電光掲示板が、雨のフロントガラスに滲んで見えた。

 仕方なく、京葉道路と東関東道を使って、大きく東京湾を迂回する。

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 雨はますます土砂降りになっていく。

 サイド・ミラーが見えないので、車線変更するのも命がけだ。

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 穏やかな晴天から、台風が来たわけでもないのに、突如バケツをひっくり返したような大雨が降る。巨大な墓石のような都市のビル群の、こびりついた汚れを一気に洗い流そうとしているかのような、強大な天からのバケツの水。

 台風ではないので、夜の9時にはおさまるらしい暴風雨。

この時間帯に合わせるように、わざわざ御宿から東京まで、4時間のドライブ…。

 タイミングが悪いのはしょっちゅうだ…。

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 けれども、今回ばかりは、最高のタイミング。

 それは、牛8カフェのオープン日!

 プレ・オープンとして、保健所の許可が降りた翌日から、卵かけご飯と珈琲の営業はしてきたが、4月8日(日)、お釈迦様の誕生日「花祭り」に正式オープン日を合わせることにした。

 特定の宗教に肩入れしない私だが、お釈迦様の言うこと(お経)は、実は、宇宙の真理を科学的・合理的に説明していると解釈しているので、お釈迦様本人(故人)は大好きだ。

 お世話になっている長慶寺さんから、花祭りに使うお釈迦様の像と飾り台を貸してもらった。

 お釈迦様と象さんの像に、甘茶をかけるのが、習わしらしい。

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 初めての「食のイベント」と銘打って、鶏卵牧場のTKG(卵かけご飯)だけではなく、多くの飲食関係の人達にも応援に来てもらった。

 岬の藤井さんは二つの顔を持つ。ウナギ弁当と、Manmaのシフォンケーキ。どちらも絶品だ。

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 ベーカリー マイラスク の櫻井さんは、ドイツパンとラスク。

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 GOちゃんは、たこ焼き。後に、子ども達にたこ焼き機を乗っ取られることになる。

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 素材に徹底的にこだわるチャイムさんは、私の大好物、稲荷寿司とケーキ。

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 生活クラブのお嬢様達は、「こ・ぶた丼」。牛8カフェの厨房を彼女達が徹底的かつ強力に手伝って下さったおかげで、ピーク時をなんとか乗り切ることができた。

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 牛8の四天王、せんげんやま様は今期最後の焼き芋と、絶品オーガニック・ブロッコリー・スープ。

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 蛙は、牛8新名物の「満月プリン」。満月の日の鶏卵牧場の卵と、大地牧場のオーガニック牛乳を使った手作りプリン。卵も牛乳も御宿の牧場産というわけだ。

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 出雲大社のえみこさんは、本物甘酒とお汁粉。ストーブ持参でコトコト煮ながらの販売だ。

 飲食ではないが、大多喜のムーンチャイルドさんも、羊毛のクラフトで出店してくれた。

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 フロンティア・マーケットのフリマは2軒。

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 当初は、7号に浜よし さんから借りてきたテーブルと椅子を並べて飲食スペースを作り、スクリーンに里山の映画を流す以外に、特別な催し物は準備していなかったが、万屋本舗の永野さんの好意で、入船亭扇海 さんが、鏡味味千代 さんとお祝いに来てくれた。

 扇海さんが、客集めをして、7号の舞台で漫談が始まった。

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 その後、鏡味味千代さんの太神楽曲芸にみな息をのむ。

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お約束の…

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扇海さん、味千代さん、ありがとうございました。

 

 牛8のイベントといえば、青い卵

 今日はいないのかなと思いきや…、


いましたよ!クラウンYAMAさん。

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朝から、牛8に遊びに!

OFFにも関わらず、思わず、何かやってとせがむと快諾。

どんどん進化するクラウンYAMAさん。

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しかも、YAMAさんの誕生日(はもうすぐ)!

みんなで歌うハッピーバースデイソング。

Manmaの藤井さんからシフォンケーキ のプレゼント!R0013613
 


卵かけご飯は大人気で、ご飯を何度も炊き直し、圧力鍋で炊いても追いつかない。

うれしい悲鳴ですんだのは、チャイムさん、生活クラブさん、牛8生産者の皆様のおかげだ。

いつも、陰(目立つけれども)で支えてくれるゆみこ姐さんも、慣れない(?)炊事場で大活躍してくれた。

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栗原大輔国吉駅駅長とその母AIさん、牛8ホームページの鬼編集長ばすくん、漫画家の東浦ゆきさんも、卵かけご飯食べたさ(?)に駆けつけてくれた。

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お釈迦様の誕生日「花祭り」。

天気も最高。

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それ以上に最高の仲間達と、懐の大きい村石社長のおかげで、牛8カフェは無事にオープンする事が出来ました。

本当にありがとうございます。

まだまだ、見通しの悪い道路ですが、これからも突っ走っていきます。

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今後とも、よろしくお願いします。

 

 

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2012年4月 3日 (火)

年度末

You are everything I know.

  Whichever way I go,

   Forever stay with me.

 

  天国も地獄もこの世に存在する。

 仮に、それらが別の世界や次元にあるとしても、この世に与える影響にしか、私達は対処できない。


 悪魔は、この世に存在する。

 けれども、それは、人間と同じ姿で、同じものを着て、同じものを食べている。

 戦争や、原発、生物兵器etc...

 この世に災厄をばら撒く人達を私は同じ人間だとは思えない。


 救い。

 それは、悪魔が現世にいるならば、天使もこの世にいるということだ。

 すぐ身近な日常に彼ら彼女らは存在する。

 それは、ちっぽけな虫達の一匹一匹が、実は、絵本に出てくる妖精より、遥かに驚くべき構造と美しさを持っているのと同じ。

 当たり前のようでいて、信じられないくらい、私はそんな人々に助けられて生きている。




 建築屋を辞めて以来、「年度末」という概念があまりなかった私だが、県や町の事業を行うようになって、人間が勝手に作り出した「時節」の終わりに振り回されることになった。

 そもそも、野球ですらも見ていて滑稽に思えるほど、合理的な説明のつかないルールに従うのが苦痛の私は、年度末に予算を消化しなければいけないという馬鹿馬鹿しいルールに従うことが無理だった。

 けれども、折角、いすみ市と御宿町で、つけてもらった予算だ。なんとか有効活用しなければいけない。

 そんな焦燥感と無力感に苛まれていたある日、私が、日頃、「生まれて初めての担任の先生」と勝手に呼んでいる手塚さんが、あっという間に様々なおもしろい計画を打ち立ててくれた。

 私は、ここに(必要もないのに)白状するが、私自身は本当に何もしていない。

 

 まずは、ポッポの丘での里山に関するDVD上映会。

 これは、非常におもしろい企画だった。

 夜のポッポの丘。銀河鉄道の車内で、きれいな里山のDVDを見るというものだ。

 老若男女、アメリカの英語教員達まで加わって、手巻き寿司を食べながらの上映となった。

 日本の里山の美しい森の映像が、夜の車内のスクリーンに青く映し出される。

 幻想的な光景に、みな寒さも忘れて息を呑む。

 が、虫が苦手はアメリカ人女性一人は、虫がドアップで映るたびに下を向く。

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 二日目は、「ホピの予言」の上映会。

 ホピ・インディアンの村から出るウランを原料に、核兵器も原発も作られる。

 ほとんど、家族水入らず(ではないのだが)。そんなリラックスした雰囲気の中、重いテーマをまどろみの中で受け止めた。

 

 御宿町では、千葉県の博物館の副館長の中村さんをお呼びして、民宿「浜よし」の一室で座談会を行った。

 広いお座敷を借りて、1時間ばかり中村さんのスライドと講演を聞く。

 座談会の前、1時間ばかり御宿の町中を案内したのだが、その時、中村さんがおっしゃった言葉と講演の言葉が、私なりに消化される。

 「里山」はノスタルジーや抽象的な概念ではない。人々が命を掛けて築きあげてきた合理的な生活技術の集大成が里山というシステムだ。

 今の大量消費社会が崩壊し、一から生活を建て直し、子ども達を育てていかなければいけないとしたら、必然的に昔の里山文化に戻らざるを得ないだろう。

 ただし、現代人の私達が、どの程度、里山文化を再生することができるかは疑問だ。

 今からでも、準備をしておかなければ完全に手遅れだ。

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 谷津田と牛舎8号では、草刈機やチェーンソーの講習会をおこなった。

 みん君とホー君がそのキャリアをフルに発揮してくれ、悪天候にも関わらず、都会から若い女性達が参加してくれた。

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 事業を推進していくにあたって、地元の農業者の人々と交流を持てたことが一番の収穫だった。

 なかなか、地元の活動に参加する時間がとれないが、私達は私達で、次の世代のことを踏まえて、農業全体のこと、地元社会のこと、放射能も含めた未来のヴィジョンを含めて考えて実行している。

 それらを最後のミーティングで伝えられたことが、私はうれしかった。

 また、親身になって、一生懸命地元とのパイプ役に徹してくれた町役場の藤原課長と斉藤さんには心からお礼を言いたい。



 暗闇が頭上に大きく広がっていくのを感じる一方で、その中を蛍のように小さくも美しく輝く星達が、その光をますます強く増していく。

 そのことを強く感じた年度末だった。

 

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2012年3月20日 (火)

311イベント

 「パパ、ごめんね。」

 マスクの上からのぞく熱に潤んだ大きな瞳が私を見る。

 インフルエンザに罹ってしまった次女。

 隣りで眠るのはインフルエンザをもらった私。

 「Kのせいじゃないよ。」

 思わず、汗で湿った小さな手を握り締めた。

 

 先日、オレンジ・オペレーション311というイベントを行った。

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 「オレンジ・オペレーション」は、現代アーティストたべ・けんぞうの、最終核戦争をイメージして作られたインスタレーションだ。

 311の原発事故を経て、オレンジ・オペレーションは現実味を帯びることになった。

 イベントでは、福島原発事故後、放射能の影響も顧みずに被災動物の救出に向かった魅酒健太郎が、仲間達(平野壮、松井由美)と一緒にイベントの幕を開けてくれた。

 震災以来、変わらぬ温度とテンションで原発問題を問い続けるさすらいのシンガー、魅酒健太郎は、私にとって、大阪のオニイちゃん。いつも勇気をもらう野生動物のような彼には大感謝。

 

 お昼をはさんで、獅子・ひょっとこ会江澤さん、梅后流桜川そめよさん一座、泥鰌すくいの鈴木さん、マイケル・ジャクソンさん、銭太鼓・岬胡蝶会のみなさん、ひょっとこ踊りの中陳さん達が、日本の伝統芸能を披露してくれた。

 獅子舞

 江戸芸・かっぽれ

 泥鰌すくい

 マイケルのダンスとマジック

 銭太鼓

 ひょっとこ踊り

 みなさん、一定のレベル以上ながら、気負うことなく、あくまでも楽しみながら、失敗を恐れずにやっておられる姿には、非常に感銘を受けた。

 笑顔がとっても素敵なみなさん。演者が楽しむことが一番のパフォーマンスなのだと実感した。

 

 魅酒健太郎の提案で、246分に黙祷。

 過去形ではない現在進行形の、下手すれば未来の自分達自身の黙祷だ。

 

 311イベントということで、メイン・ゲストは水口憲哉先生。

 脱原発40年の大ベテラン。その水口さんを辺野古キャラバンの藤本監督がインタビューして作った映画「海の汚染、魚の汚染」の上映会を行った。

 が、牛舎の寒さもあり、時間もおしていたので、映画を中断して、ご本人に直接話を聞くタウン・ミーティングを始めることにした。

 寒さと重いテーマにも関わらず、参加者は20人以上。

 水口先生は、新刊の本のエッセンスをコピーして持ってきて下さった。

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 それをもとに話す。

 薄暗い牛舎の中で、投光器のスポットを浴びる水口さんの顔は長年闘ってきた大ベテランの輝きを帯びて見えた。

 辺野古キャラバンの時も同じ。

 重く暗いテーマを語る人々の間に灯る一筋の暖かくて柔らかい希望の光。

 今まで経験したことのない未曾有の大事故と被爆量だ。

 Fukushimaは少しも終わっていない。

 こんな世界をつくり、膨大な負の遺産を次の世代に残していく私達。

 

 「パパ、ごめんね。」

 子どもの熱に潤んだ大きな瞳が目に浮かぶ。

 

 謝っても謝りきれないのは私達の方だ。

 どうやって、償っていけばいいのか、途方に暮れる毎日だ。


でれすけ氏の写真

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2012年3月19日 (月)

1月24日

 目が覚めた。

 朝一番の小便をしに、外へ出る。

 サンダルを履き、表へ出ると同時に足指まで埋まる雪の冷たさに驚いた。

 外は一面の雪景色。

 犬のおからが雪を蹴散らし、尻尾が粉雪を宙に飛ばす。

 昨夜の荒々しく打ちつける冬の雷雨とは、打って変わった静かな朝だ。


 我が家は、標高97mのバカの丘の天守閣。

 急坂を車で降りるのは、リスクが大きすぎるので、いつも通り、通学バスの停留所まで長女と歩き、子ども達と一緒に通学バスで、次のストップまで乗せてもらった。そこから牛舎8号までは歩いても5分とかからない。

 冷たい表情の空が少しずつ晴れ始めた。

 牛舎の屋根に積もった痛いほどの純白が目に突き刺さる。


 福島でまたまた震度5弱の地震が起こった。九十九里の栗原大ちゃんからは、正体不明の地鳴りが家を震わせているという電話をもらった。

 日照りが続いたかと思うと、土砂降りが続く異常気象で、畑の作物は育たない。電子レンジを使おうとすると、ショートを起こしたように、プツプツと音がしたかと思うと止まってしまう。昨夜の雷雨では、パソコンが誤作動を起こし始めたので、慌てて電源をおとした。

 ネット上ではHaarpはもはや常識になりつつある。昨日の異常な急下降が311クラスの地震の前触れだと警告を発する人が多い。 

 Haarpとは、そもそも軍事兵器ではないのか?地殻の岩盤層に特定の電磁波による「揺さぶり」を掛けることで、その岩盤層を壊し、地震を起こすことが出来ると何かで聞いたことがある。それが真実だとすれば、何者かが、じわじわと自分を締め殺そうとしているのを、指をくわえて見ているという状況だ。

 311はじめ一連の地震が、太陽の活発化の影響によるものだと言う人もいる。(1月)25日にオーロラが、世界各所で見られるかもしれないというのは、エキサイティングを通り越して、むしろ不気味極まりない。

 嘘だらけの地球温暖化説原因二酸化炭素?そうではなく、当初から太陽の活発化だと言う人もいるくらいだから、太陽の影響が強まったと考えてもおかしくはない。


 ここにきて、私は日本にいて平穏無事な生活を送っているにも関わらず、14年程も前にカンボジアやアフガニスタンにいた時と同じような心境を味わっている。

 (紛争地に)来てしまったのを後悔する気持ち…。

 あとには引き返せない悲壮な覚悟。

 …生きたいという切実な思い。

 

 加えて、このままではいけないと強く思うようになった。このまま、ダラダラと「いいや、いいや」でやっていけば、必ず、次の世代の子ども達に犯罪的な負の遺産を残すことになる。何か思いきったこと、もう一つ自分の殻を破ってやらなければいけないことがあるはずだ。

 

 世の中の仕組みを知っていくにつれ、何を争って汚していく必要があるのだろうと単純に疑問に思う。

 無限にあるものを有限にして、そこに値段をつけて、甘い汁を吸う連中がいる。

 水はとうの昔に無料ではないし、空気にすら、炭素税という名目で膨大なお金のやりとりが行われる。市場という、恐ろしく空虚でバカバカしいことを、ネクタイで首を絞めた大人達が大まじめにやっている。

 そもそも、エネルギーなんかは無限にあるものだ。

 枯渇寸前だといわれる石油がいつまでたってもなくならないのは、実は、深海に眠るメタン・ハイドレートから、石油を合成する技術が既にあるんじゃないかと勘ぐったりする。

 地球が回っているのは、石油でも原子力でもない。磁力の存在は誰もが知っているが、それが実質なのか本当に理解している人は恐らくいない。

 太陽の光がなければ、地球に生命=エネルギーは存在しない。

 太陽は、あと50億年は無償でエネルギーを与え続けてくれる。

 葉緑素の緑と血の赤は、同じ波長の命の色だ

 

 ある白い朝の日、道すがら、そんなことを考えた。

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2012年2月29日 (水)

Reincarnation

 たった一人で世界を滅ぼすことができる悪魔が、未来永劫続く断末魔の苦しみを呪いの言葉と共に、今もなお吐き続けている。

 セピア色の空に風はなく、海に立つ波はもはや白くはない。

 一体、どこに船出すればいいのか?

途方に暮れたまま、最後の救いを求めて、船乗り達は旅立っていく。

 世界はもはや、今までと同じではない。

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 世界一の東京スカイツリーが、5月22日にいよいよオープンとなる。

 その足元では、「強制代執行」という、  東京都による山谷野宿者 への暴力による排除が行われている。

 世界一の電波塔は、そんな足元の状況を一切電波に乗せることはない。

 東京から世界へ、睥睨する一つの目が天空へ輝こうとしている。

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 散々に踏みつけられてきた沖縄では、ついに狼煙が上がる。

 琉球の少数民族として、 国連人種差別撤廃委員会に国連人種差別撤廃条約違反だとして日本とアメリカを訴えたのだ。

 私の中の沖縄は、汗と涙の海の味。怒りと悲しみ、笑い全てが混じり合う。

 沖縄の人々に羨望すら感じる。

 少数民族として、踏みつけられてきた者として、キリリと立つ姿が美しい。


 

 窓から見えるそんな種々様々に変化する大海原を眺めながら、一喜一憂する私を乗せて、牛舎8号は相変わらず低空飛行を続けている。

 牛8カフェの厨房工事は、終盤へと掛かっている。

 動物がいる場所での飲食業許可は絶望的と言われてきたが、一つ一つ建築的にクリアして、なんとか許可は取れそうだ。

 床の塗装とガスの配管工事、巾木や周り縁などの仕上げ工事が終われば、保険所の立ち入り検査。合格となれば、晴れて営業できる。

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 牛8カフェのオープン・イベントは4月8日(日)。御釈迦様の誕生日にあやかった。

 内容は、まだはっきりと決めてはいない、今まで牛8を支えてくれた生産者さん達食べ物と笑顔でお客さんをおもてなしできれば、それに勝るイベントはない。花祭りだから、たくさん花があったらなお良い。

 仕込み場所ができて、移動販売車の許可を取れば、い鉄応援団栗原大輔 達が一生懸命企画しているみんしあ祭りにも卵掛けご飯で出店できる。それが実現できるかは今のところは五分五分だ。

 

 谷津田再生会 も春になって動き出す。

 去年は、311のバタバタで全てが狂い、定まらぬ羅針盤に頼りながらも、なんとか収穫までこぎつけた。収量はともかく…

 今年は、行政を含むさらに多くの人々が、手を貸してくれることになった。

 牛8と谷津田は、私にとっての両輪だ。

 決して、勤勉でも、誠実でもない私が、これほどやる気を持って生きていけるのは、利害を超越した新しい経済システム(価値観)がその先にあるように思えるからだ。

 

 渚のひげピンクさんの紹介で、NHKBS番組「晴れ時々ファームの手伝いをすることになった。

 ダンス・ユニットのMAX が週末の田舎暮らしを工夫しながら楽しむという内容だ。

 ジャンルは違えど、スタッフやMAXの半端ではないプロ意識は、とても勉強になった。仕事というよりは、私はみんなと遊びたくて仕方がない(私だけかも知れないが…)。

 短期間で、できるだけお金を掛けず、そこにあるものを大事に使って、おもしろいものを創り出す。それが映像に残るのだ。刹那さと永遠性が共存する世界だ。

 牛8の銘木が素敵なテーブルに変身し、天才でれすけ氏の陰の協力により、タイル張りの作業台が完成した。

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 地磁気が狂い始めた。

 ぐるぐると羅針盤の針が回る。

 途方に暮れ、夜空を見上げる。

 満天の星空はいつもと同じ。静寂の中、いつもと同じ時を刻む。

 人の世の混沌と対照的な宇宙の秩序。

 空からは、太陽の光が無限に降り注ぎ、地球は何の燃料も使わずに回り続ける。それを狭い器で奪い合う私達。

 無限を有限にすることで執着や争いが生まれ、貧富が生まれる。

 エネルギーは宇宙に無限に満ちていて、全てのもの循環する

 永遠の死は存在しない。全ての「個」は消滅するが、命そのものは姿を変えて存在する。命とはエネルギーそのものだから。

 輪廻転生とは、誰もが見聞きする事実を言っているに過ぎないのではないか。

 死後の世界なんて存在しない。

 太陽の光から光合成する植物、それを食べる草食動物、さらにそれを食べる肉食動物、死んだ生き物は全て朽ちて土となり、植物の一部となり、そしてまた、光合成を行うただ、の繰り返し。

 そんな当たり前に思える出来事に、どれだけ偉大な宇宙の真理を感じることができるか。この世が如何に驚きに充ち満ちているか。それに気づくことが人間の進化の鍵、生き残るための方向なのではないか

 

 船乗り達が目指すのは、今までとは違う、新しく無限に広がる大海原だ。 

 悪魔の呪いをかき消すように、私達の笑い声は、海上をどこまでもこだまする。

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2012年1月 1日 (日)

バカの見る夢

 緑のさざ波が、広い牧草地を駆け抜けていく。

 風は馬のたてがみをさらって、透明な空へと抜けていく。

 風にはどこか潮の香り。

 海の見える丘の上、放し飼いの馬がいて、豊かな作物が実り、人々の歌声と笑い声がこだまする。

 私は旅人で、風の様に空からその牧場を俯瞰する。

 子どもの頃から、ずっと私が抱いてきたイメージだ。 

 自由な環境で動物がいて、太陽の光と水だけで作物が育ち、その恵みを分かち合う広場があって、無限のエネルギーが循環する。

 今、私が実現したいと願う夢。

 

 クリスマス・イベントは無事に終わった。

 牛舎7号の中には、青い卵がまいていった紙吹雪が本物の残り雪のように白く光っている。掃き掃除をしていると、ステージの隅の暗がりに、何かの気配を感じた。

 見ると、緋色のリボンと姫リンゴいっぱいつけたこんもりと三角帽子の様な、鉢植えのコニファ。鉢には赤い布を巻いている。

 冷たくて暗い冬の牛舎7号の中に置き去りにすると枯れてしまうので、そっと抱えて外に出した。思ったより軽かったので水をやる。

 このコニファ、去年の11月、牛舎8号オープンのお祝いに蛙の友達の花屋さんが送ってくれた大事なものだ。

 鉢植え植物を育てるのは大変だ。日当たりに気をつかい、水をやるにしてもやり過ぎないように注意して…と気をつかっているのに、その成長は遅々として日々の目にはわからない。

いつしか、その存在を忘れ、気づいた時には、枯れている。

 だからといって、いきなり地面に移植すると、今度はいつの間にか雑草の陰に埋もれ消え、どれがどれやらわからなくなって、結局、草刈り機で十把一絡げに刈られてしまう。

 

 人の描く夢も同じ毎日、気にかけて育てていかないと、いつの間にか枯れるか消えるかしてなくなってしまう。

 

 

 ファームリゾートとして生まれ変わろうとしている鶏卵牧場。

 30数年前、循環型農業を目指して、ひら飼い鶏卵を始めた村石社長。ここは、生き物が共生できる未来型のモデル・ファームへと変貌を遂げる可能性が大いにある。

 

 311の震災と原発事故をダメ押しに、今までの大量生産・大量消費社会から、次の世代を視野に入れた自己完結型の循環型社会へと価値観が大きく変わりつつある。

 既存の農業が、グローバル企業と傘下の大企業に乗っ取られつつある中、地域レベルでの農業をこれからも続けていくためには、持続的な循環型社会を目指していく他はない。

 簡単に言うならば、オーガニック(無化学肥料・無農薬栽培)な作物や動物を育てられる田畑や牧場があって、それを販売する市場や食堂、食品加工場があり、それらの設備を自然エネルギーで運転することができる地域社会を創ること。

その中で、作物の付加価値を高めていきながら、次の世代を育成していく必要がある。

 

 私は、それをまずは鶏卵牧場から実現したい。一つのモデル・ファームを創り、そこからモデル地域(村や町)へ、それは今までのように拡大ではなく、家族単位へと縮小発展し、最後は、種々様々な小モデルが世界中へ拡散する。

 

 日本獣医生命科学大学の松木先生の講演で、ヨーロッパに点在する自己完結型の循環型農場がいくつも実際に存在することを知った。

 私自身も、家族単位で、自給自足かつ文化的な生活をしているファーマーをオーストラリアやニュージーランドでいくつも見てきた。

 そして、それらは、「テクノロジー」が生まれる前、「サスティナブル」や「パーマカルチャー」等の流行りの言葉が生まれる前から、日本人が一番得意としてきた暮らし方だ。

 

 

 では、具体的にどうするか?

 有機農業に取り組んでいる人は、潜在的に多い。

 いわゆる慣行農法(実際はとても歴史は浅いと思うのだが)で農業を営む人達も、本音では、化学肥料や農薬を使いたいとは思っていない。

「農業だけでは食っていけないので、兼業農家にならざるを得ない。そうすると、有機農業で本来掛けなけれないけない時間はなくなるので、化学肥料や農薬に頼らざるを得ない。化学肥料を使えば使うほど、虫が湧き、農薬の量も増え、悪循環に陥る。」

地元の慣行農家さんが、渋い顔で言っていた言葉だ。当然、孫には、無農薬の野菜や果物を与える。

 

後継者の育成も大きな課題で、農地法の五反歩条項が大きなネックになっている。が、村石社長のような大農家や行政区が大きく農地を借りて、小区画で貸すこともできる。

都会から、新規就農したいと思っている若者は結構多い。

都会から田舎や農業に幻想を抱いてくる人達が多いのは事実かもしれないが、幻想を抱くこともできない現状の方が問題だ。

牛舎6号は、農業の大型機械を保管、修理したり、技術を共有、或いは新規就農者への技術指導したりできる場所にしたい。

課題は山積だが、御宿町も、有機農業や新規就農者受け入れへの取り組みを熱心に始めている。二人三脚で進んでいきたいと思っている。

 

農業もさることながら、エネルギーの自給自足も重要だ。

鶏卵牧場の様に、毎日、大量の家畜糞尿が定期的に出るところでは、バイオガス・プラントが有効だ。香取市の和郷園、埼玉県の小川町、岩手県の葛巻町が、実践・成功しているモデルとして有名だ。

バイオガスを、タービンで発電すれば、毎月、牧場の電気設備を運転して尚、東電に売ることだってできるだろう…。但し、東電が買い取ってくれればの話だが。

伊藤さんが発起人の「いすみのエネルギー自立を考える集い」の中で、手塚さん始め電気に詳しい人々に教えてもらったところ、「電気の自給自足」のネックは、

l 送電線を東電が牛耳っていること。

l 交流であること。

だそうだ。

なので、市民発電所を仮に作るとすれば、家電や機械設備は直流用のものかインバーターを使い、なるべく発電所と使用箇所の距離を短くして、既存の送電線を使わないようにすることが重要だ。

 

いきなり、大規模なものは無理として、誰でも出来そうな簡単な方法を考えてみた。

「鉄腕ダッシュ」という番組の中でソーラー・カーという企画があった。

軽の箱バンの屋根にはソーラー・パネル、中にはぎっしりバッテリーを積み、地図上を一筆書きで日本一周をしようという企画だ。

 

例えば、廃車になった軽バンをもらってきて、自宅の横に停めておく。車内にはソーラー・カーの様に、バッテリーを可能な限り積み込み、配線する。車だけでなく、家の屋根にもソーラー・パネルを載せて、車のバッテリーに接続する。

直流を交流に変える、シガーソケットに刺すタイプの数千円のインバーターを車の部品屋で買ってきて接続すれば、今ある家電製品・電気設備を使うことができる。

日照不足で電力が足りなくなれば、エンジンを回せばいい。

ソーラー・パネルやバッテリーに費用がかかるが、うまくローンを組めば、毎月の電気代で相殺できる。

他にも、電力に頼らないミニマムでより効率的な技術はいくらでもある。脳のない蟻ですら、キノコを育て、空調設備のある巨大マンション(蟻塚)を建てるのだ。

 

原子力発電なんかは、利権と核兵器と次世代の汚染の為に存在している悪魔の技術としか思えない。

技術的にも、空き缶と備長炭で出来る電池の方がよっぽど洗練されている。重く冷たい金属が分解して、最も軽くて刺激的な電気になるのだ。そこには、宇宙の神秘すら感じられる。

人間の考える「テクノロジー」は、深いところで哲学と結びついていなければ、使用するべきではないと思う。

 

 

ひら飼いの鶏と、牛がいて、牛舎8号という直売所と有機農園ができた。

現在、建築中の食堂が完成し、将来、バイオガスなどの糞尿や作物残渣をエネルギーに変える設備が出来たとしたら…。

そこは、まだまだ完全ではないにしろ、自己完結・循環型のモデル・ファームとなる。

そこで、自由な環境で育てられた動物に触れられたり、馬や馬車に乗って遊ぶことができたり、安全でおいしい食材を使った料理を食べて、泊まることもできるとしたら…、

そこは、本当の意味での、次世代「観光」ファームとなるだろう。

 

 

牛舎8号オープンの日から一年間、大事に育てられた鉢植えのコニファ。

狭い鉢の中、このままでは枯れてしまうと、年末のある夜、まどろみの中、急に思った。

翌日、プロムナードのコンクリートにカッターを入れ、鑿岩機で壊した。スコップで可能な限り穴を掘り、岩を取り除いて、コニファを植えた。

真砂土を入れ、レンガで囲う。

いよいよ、待ったなしの2012年が始まった。

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明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

 

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2011年12月27日 (火)

牛舎8号クリスマスLIVE

2回目の牛舎8号クリスマスLIVE

 前回同様、蛙のプロデュース。

 去年のクリスマスLIVEは牛舎7号のこけら落とし。早くも一年が経つ。

 今回は、けん玉ちばちゃん青い卵 に加えて、せんげんやまさんの紹介で、氣天流「獅子・ひょっとこ会」の江澤さんが獅子舞で参加してくれた。

 当日は例年通りのクリスマス寒波。氷の風が体中に服を通して突き刺さる。

 客足も遠のくかと思われたが、開始時間間近になって、続々とお客さんが来てくれた。これぞ、御宿タイムだ。

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 飲食にはお馴染みの「四季菜」がタラモ・ピザとウィンナー、「伝説の獣医」なかのまきちゃんの妹分「TULSI」は、有機野菜の豆乳クリーム・シチュー・クスクス添え。「ネココロ」さんは、病み上がりのため、残念ながら参加できず。

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 石油ストーブと火鉢、せんげんやまさんの「焼き芋ロボ」がフル稼働。火にかじりつくような大人達と早くも興奮気味で舞台にかじりつく子ども達。

 11時からは、江澤さんの若獅子の舞い。

 私の拙いナレーションの後に、拍子木の鋭い響き。

 寒くてざわついていた7号の舞台上に、突如金色の稲妻が躍り出た。

 と、思うや、雷の様な歯音をたてて観客を威嚇する。

 獅子舞の圧倒的な迫力の前に、怯えて逃げ出すことも悲鳴を上げることも出来ず、ただただ食い入るように獅子を見つめる子ども達。

 「かっこいい~!」

 「すごい…!」

 ようやく、我に返った子ども達の歓声が会場にこだまする。

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 60歳を過ぎている江澤さん、その躍動感は、若鹿のしなやかさをあわせ持つ力強い若獅子そのものだ。

 ひとしきり遊んで、若い獅子は眠くなる。

 神獣から一転して、耳を動かしたり、足で頭を掻くコミカルで動物じみた所作に一同大喝采。

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 そこで、大黒様の登場。

 中身は、実はけん玉ちばちゃん。大黒様の衣装をまとい、お面をかぶっての登場だ。

 慣れたもので、ぶっつけ本番だというのに、愛嬌たっぷり、おっかなびっくり若獅子に近づいて、扇子であおいで獅子を起こす。

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 口から七色の帯を出すパフォーマンスには、帯が長すぎて、お面の下で少し戸惑い気味のちばちゃん、いや、大黒様。

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 次に、子どもを二人、大黒様に舞台まで導いてもらって巻物を披露する。

 お世話係さんことナオミさんが、何日も悩み練習しながら書いてくれた心のこもったメッセージ。子どもにわかりやすいようにひらがなにした。

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 実は、私もこんなに近くで獅子舞を見るのは初めてだ。江澤さんは獅子舞をやる日の朝は必ず海に入って禊をする。その気合に裏付けられた迫力は、口で説明しなくても、十分子ども達にも伝わったようだ。

 先日の一周年記念でバリの4つの神々が入神し、更には金色の獅子に舞ってもらったことで、牛7の手作り舞台は、私には、ますます神々しく輝いて見えた。

 

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 続いて、大黒様のお面をかぶったままのちばちゃんが、眼鏡を片手で押さえてのけん玉パフォーマンス。

 お面をとって、

 「実はちばちゃんでしたぁ~。」

 と、登場。

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 去年、けん玉検定を受けた子ども達はお待ちかね。手にはマイけん玉。

 純和風みたいだが、フランスのおもちゃだというけん玉。

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 けれども、ドラえもんにお風呂の椅子にクリスマス・ツリーにと自由に変貌する未来のけん玉に国境はない。

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 けん玉一つとしゃべくりで、こんなにも人を沸かせることができるんだなぁ…とただただ感心。感心を通り越して尊敬の念まで沸いてくる。

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 江澤さんもちばちゃんも、本当に一流で、いつもニコニコ、奢りもてらいもない、本当の意味での芸能人。

 本当に芸を愛しているんだなぁと見ていて気持ちよかった。

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 けん玉で白熱した後は、昼休み。

 タラモピザにクスクスに、生産者さん達のお重の大盤振る舞いに、お腹いっぱい幸せいっぱい。

 が、食後、牛舎でブラブラするには寒過ぎて、またまた駐車場の車が減っていく。

 破格の値段とはいえ、入場料の掛かる「青い卵」の公演に、寒波をおしてまで人が来るのか不安になった。

 が、それも杞憂に終わる。

 ひいた波が寄せ返すように、お客さん達は戻ってきた。

 御宿の子ども達には、「青い卵」の摩理さんYAMAさんは憧れであり、伝説だ。

 ドリフや吉本新喜劇のようにお決まりのパターンにも全力で突っ込み、のめり込んでいく子ども達。

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 ただ、青い卵の違うところは、彼らは笑わせるべくしてつくられた人工のギャグを使わない。本人はいたって真剣なのに、周りから見るとホッとしたり、プッと吹き出してしまう、そんな日常生活の一場面を再現しているに過ぎない。

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 言い換えれば、「青い卵」が演じているのは、舞台の前にいる大勢の観客達。自分達の鏡であることに気づかずに、自分自身の姿を見て、他人事のように大笑いしている観客が、空っぽのステージの前にいる。

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 パフォーマンスのみならず、子ども達のリアクションにもクスクス笑う大人達。それも舞台の一部のようだ。

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 去年も書いたが、天真爛漫で少女のような摩理さんは、どこへいっても子ども達に人気がある。一方、大真面目で哲学者。普段から、CLOWNの生き様を体現しようと生活しているYAMAさんは、「摩理さんは太陽で、僕は月だ。」と言っていた。

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 太陽があるから輝ける月と同様に、太陽も月があるから輝ける。

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 今回は、牛舎クリスマスバージョンで、笑いの中にも心に沁み入るものもあり…。

 お客さんにも喜んでもらえたが、私自身にも最高のクリスマス・プレゼントとなった。

 

KITAさんが撮った秀逸な写真見られます↓

牛舎8号クリスマスLIVE写真 KITAさん撮影

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2011年12月 2日 (金)

バーでタベルナ

 「ここを直売所にするんだ。」

 牛舎8号ができる前、改装前の牛舎を真っ先に見に来てくれたのは、スペイン人カメラマンのダビドだった。

 コンクリートの床や、牛を閉じ込める頑丈な木の扉には、カビカビに風化した牛糞がこびりついており、外壁に張りついたビニールやベニヤの残骸が、未練がましく風にバタバタと揺れている。

 錆びたトタン屋根からは夜空の様に光が漏れ、床には水溜まりができている。

 かつては、牛が餌を食んでいた餌槽の底には、錆びた釘やプラスチックの残骸が散らかっている。

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 「ここを直売所にするんだ。」

 私は、ダビドの方を見ずに、そうくりかえした。

 呆れ顔でため息をつかれるか、眉間に皺を寄せて考えなおすよう懇々と説教されるかのどちらかと思っていた。

 ところが、彼は感嘆の声をあげるや、興奮して歩きまわり始めた。

 「すごい!!ここは、まるでヨーロッパのMercato(マーケット)みたいだ!」

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 半ば途方にくれていた私を、彼のその豊かな想像力がどれほど勇気づけてくれたことだろう。

 

 その時から描きつづけてきた牛舎8号のイメージは、オーガニックの農産物があって、アートが混在していて、円形劇場のようなエンターテイメントな場があって…、

人々が憩えるカフェがある。

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 現在の牛舎8号の台所はクリーン・センター(ゴミ集積所)からもらってきた流しに、元々牛の為にあった井戸水の水道から簡易的にホースを引っ張って蛇口をつけただけのものだ。

 鋳物のガスコンロやカセットコンロもあるが、燃料費節約と充分な火力の確保の為、薪を使って、カマドで調理することが多い。

 まな板だけは、上等な充分な厚みのイチョウの木で、猪一頭でもさばけるだけの大きさのものがごろごろある。

 そんな台所なので、イベントの際の賄い時は、まるで野戦病院のような様相を見せる。

 

 が、そんな戦場にこそ一流のシェフはいる。

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 ドラム缶を切ったり、溶接したりして、銀色にピカピカ光る焼き芋ロボットを作り上げ、毎週日曜日に焼き芋を販売しているせんげんやまさんは、中でも指折りの名コックだ。

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 魚をさばき、毎月第2日曜日には燻製をつくる。そんな男の料理だけでなく、みそ汁から煮魚から、そこにあるもので何でもスピーディに作ってしまう。作るだけじゃなく後片付けも完璧にするのだから、ホンモノだ。

 みちよお母さんにしろ、出雲神社のえみこさんにしろ、マダム・エバタにしろ、みな料理上手の振る舞い好きなので、生産者さんが集まる場であれば、会議にしろ、イベントにしろ、重箱が並んでおかずの花が咲き、その賑わいたるや、盆か花見か正月か。

 

 人々が集えば、大きな楽しみの一つは食べること。

 1127日に行った芋煮会は、芋堀り体験とセットの「食」のイベントと言っていい。

 30人のお客さんをたった一日もてなすために、あの野戦キッチンで、まる2日間、せんげんやまさんを中心に何人もの人が準備をしてくれた。私は何の役にも立たなかったが、みんなの一生懸命を見ていたので、客であれ、誰であれ、文句を言わせないようにしようと一人ギラギラしていた。

 が、そんな心配はまったく無用で、主催者の御宿町商工会青年部もお客さん達もみんな終始笑顔で大満足してくれた。

 

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 (「食」というものは、もしかして、食べる方より人に振る舞う方が幸せになれるのかな?)

 と、ふと思った。

 

 親愛なる生産者の皆様だけではない。

 ビストロ・クリハラという 料理に特化したホームページまで作った大ちゃんこと栗原大輔氏。

 食えない喰えないと言われてきたハロウィンかぼちゃを見事に50人前のおいしいポタージュに仕上げたばすくん。

 

 「(椎茸の)アワビの刺身」、「黄金卵」等々…、安価な食材を次々と高級食材に変える天才でれすけ氏。

 野を見渡せば、他にもたくさん、食のアーティスト達が、刄(包丁)に磨きを掛けて待っている。

 

 …ということで、カフェを作り始めることにした。

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 牛8カフェでは、オープン後は、そんな皆様方に、ぜひ、「食のイベント」を開催して大いに腕をふるって頂きたい(と勝手に思っています)。

 やり方は、今までのイベントと同じ。

  •  食のテーマを考える
  •   旬の食材と相談してメニューを決める。
  •  限定何人かにして、完全予約制にする。
  •  チラシやHPで客集めをする。
  •  当日、大盛況でてんてこ舞いになる。

 主力の、ひら飼い鶏の産みたて卵は、オムレツでも目玉焼きでも何にしてもおいしいが、せっかくだから、やっぱり卵かけご飯(これは私でもできそうだ)。醤油やトッピングにもこだわりたい。

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 ゆくゆくは、自社農場の牛肉も使いたいが、マクロビオティック・メニューの日をつくってもおもしろい。

 牛8オーガニック野菜は言うまでもなく、うみやさんや滝口さん、漁師の直売所「いさばや」店長に就任した中村船長との「海とのコラボ」も楽しみだ。

 

 コーヒーにもこだわりたい。

 アフリカの友人から顔の見える取引をしたい。フェアトレードとはどの程度からいうのだろうか疑問だ。スターバックスですら、生産者の生活保護を謳っているのだから(笑)。

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 その辺のことも自分が勉強しながら、コーヒー豆生産者についてのドキュメンタリー映画なども上映していきたい。

 

 牛舎8号は夜が素敵だ。

 スターダストがよりメタリックになって、オレンジ・オペレーションが緋色に光る。

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Gallery

 全てが魔法に掛かったようにガラリと雰囲気が変わる。

 飲食の許可をとれば、アルコールも出せる。実は、ダビドとも、

 「バーがいいかも…。」

 なんて話していたが、深夜営業は難しいので、しばらくは、イベント後の、主催者達の秘かな楽しみとなるだろう(?)。

 

 翌朝…、少し酔いの残る頭で悩む。

 谷津田の炊き立てご飯にひら飼い鶏の卵かけご飯、牛8野菜入りの自家製味噌汁。

 それとも、

 Oto(手作りパン屋)のパンにアフリカのコーヒー、目玉焼きと小糸在来のビーンズにジビエのウィンナーでイングリッシュ・ブレックファスト?

 どっちにしようかなぁ…。

 そんな幸せな選択で始まる日常。

 何にも怯えずに済む、そんな普通の世界にしていきたい

 

 

スペイン語

Bar(バル)=バー

Taverna(タベルナ)=居酒屋

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